『福島で酒を造りたい「磐城壽」復活の軌跡』

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『闘う純米酒』の著者として知られる上野敏彦さんが、新刊『福島で酒を造りたい「磐城壽」復活の軌跡』(平凡社)を出版された。
福島県浪江町で銘酒「磐城壽」を醸していた鈴木酒造店。海に最も近い蔵として地酒ファンに知られていたが、3.11で津波に蔵は飲み込まれ、福島第一原発の事故が重なり、立ち入りも出来ない状態となった。
そのわずか8ヶ月後の2011年11月に、山形県長井市で酒造りを再開する。
市内にあった東洋酒造は後継者不足、経営も困難な状況にあり、そこが鈴木酒造店の移転先となった。
それから9年の月日が流れ、2020年7月に浪江町で「道の駅なみえ」がオープンし、その一角に日本酒の醸造所施設が設けられ、少量ではあるが鈴木酒造店が故郷での酒造りを再会するという。
そこに至るまでの軌跡が、浪江町や長井市の文化的背景、鈴木酒造店の生い立ちと共に、細密に描かれている。
お上の技術によって粉々にされた地域の民の技による怒りの再起の物語は、まだまだ序章に過ぎないのだろう。
最終章にあたる第5章で、拙著『居酒屋おやじがタイで平和を考える』(コモンズ )を引用、僕自身のことも綴ってくれた。
僕がタイとの交流を通じてお世話になっている山形県長井市。居酒屋を営むことによって出会った横須賀市追浜の掛田商店や一滴の会。その出会いを名著の一部に組み込んでくれた。
明日、鈴木酒造店が醸した今期の『甦る』がお店に届く。
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